「自立する若者へのメッセージ」の読書感想文です。ゼミ以外の一般の方の読書感想はこちらへ

題 名
氏 名
学 
役 
感動の方向に向かって
国際言語文化学科 
(ゼミ長)
生きるとは
上間 健太郎
総合社会システム学科
(副ゼミ長)
多くの選択肢
知念 千春
総合社会システム学科
(広報・企画)
人間と成長と心の教育
玉城 七奈
総合社会システム学科
(広報・企画)
仲程 一嘉
総合社会システム学科
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長嶺 麻美
総合社会システム学科
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伊良波 秀人
総合社会システム学科
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東恩納 梨恵
総合社会システム学科
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感心と感動
呂 偉臻
総合社会システム学科
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貿易自由都市沖縄  
林 孝敬
総合社会システム学科
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ある出会いで生まれたチャレンジ精神
陳 徳銭(tin tokusen)
総合社会システム学科
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氏名:大城 杏(4年次)
専攻:国際言語文化学科

感動の方向へ向かって
 

 人間はいつ、どのように、自立するのだろうか。自立した人とはどんな人間だろうか。ひとはなぜ自立しなければならないのだろうか。 自立するとはどういうことなのか・・・。

 大学入学以前から私には「自立しなければ」という気負いだけがあった。 しかし、このような「自立とは何か」という問いかけをしたことは、今振り返ってみてもほとんどなかったように思う。 この問いに対する答えを、今はまだ探している旅の途中である。この私の始まったばかりの旅路にであった一冊の本、それが「沖縄発・・・〜自立する若者へのメッセージ」である。この本をきっかけに、―なにかが自分の中で起ころうとしているーという予感のようなものが私の心中でふつふつと沸きあがってきた。

 この本と出合ったのは、2003年の平敷マーケター養成ゼミに入り、そのテキストとして紹介されたのがきっかけとなった。私は、はじめ講義を把握するための材料として捉えていたから、これから自分たちがゼミで行う諸所の活動のプレビューとして利用しようと考えていた。
インタビューする際の質問マナーや内容の参考にするため学生たちの質問に注目したり、という具合に読んでいった。しかし、読んでいくうちにあとは次第に内容の面白さに引き込まれていった。
 なかでも面白いと思ったのは、講師政子先生の質問で、「出会いの大切さについて教えてください」とか、「尊敬する人というのはどういう人をいうのか」とか、「よりよく生きるとはどういうことか」など、インタビューの要所でなされていた本質に切り込む質問。こんな質問をされて、いったい何と答えるのか(答えられるのか)?と半信半疑であった。が、その後に帰ってくる言葉にはさらなる感銘を受けた。
 崎山崇源さんへのインタビューの中で、「若いときにやっておくこと」は?という質問があった。それに対して彼は、「若いときは何でもできる。ただやらないだけだ。」とおっしゃられた。 この言葉は私の中にすっと入ってきた。「本気で何かをやり遂げようと努力し、継続すればどんな道も開ける」という信念が自分を変える・・・という私の思いを、これから先もずっと後押ししてくれる存在となるだろう。

 また、インタビューを読むうちには、「ここは自分ならこう思う」という部分もあった。
34項のインタビュー録の中で「『死ぬまで勉強、死ぬまで自分の夢を追いかける』というのがあります。ただ霞を追いかけるドンキホーテじゃいけない。」という福島氏の言葉を読みながら、ドンキホーテがたんに批判例としてのみ読手側に印象付け解釈させるようなこの言い回しに、私はどうもひっかかった。
ここで示されたドンキホーテというのはつまり、「闇雲に妄想へと突っ走って現実を見失う」ことの象徴・危険信号として捉えられている。
 ほんとうにそうなりたい自分、生活、仕事などを探求しようとすれば、誰もが必ずぶつかるテーマ、それは「実生活と夢の実現の両立」である。
このバランスを私だったらどうするか、あなただったらどうするか、人によって変わる。
 映画俳優チャーリーチャップリンは夢を実現するのに「少しのお金」が必要といったし、日本画家の田中一村はお金を稼ぐことよりもとにかく好きな絵を描き続けた。そして、ドンキホーテの生き方はあくまでも物語上でしかありえないけれど、実社会でも夢や目標が人を突き動かすという点で、「妄想に走ると危険」とかいうことよりももっとドンキホーテのエネルギッシュさを模倣して生きていきたいというのが私の捉え方。 

こんな風に脱線しながらも、本の内容が自分の中でいくらでも膨れ上がっていた。

 この本の最も画期的なところは、あとがきの部分で実際の受講生(それも全員)のゼミに対する論評が体裁されているところにある。学生自身がそれぞれの観点からゼミを振り返り、若者へ向けてメッセージを発するという点には刺激を受けた。このゼミが学生を成長させたという確信をもって証明するかのようにさえ感じられた。
 学生自身がゼミの集大成として一冊の本を世に送り出し、またそれだけの筆力と実経験を修練し身につけているのだ。

 2003年の講義はすでにスタートを切り、私はその一員として新たに、先輩方が通過した道を今歩もうとしている。この本から学ぶことは多く、これからも必要なときに自分を原点に立ち戻らせるために、幾度と無くこの本を開くことになるだろう。
 先輩たちが歩み築いてきたものをただ単に模倣するのではなく、常にどうすれば自分なりに工夫しながら新たな成長へと繋げていけるのかを模索・探求しながら、自分や個々の学生自身がそれぞれの未来を開拓していくことこそが大切なことだと、実感している。

最後になるが、私が最も共感をもちながら、それこそ頭が勝手に「うんうん」頷いていた程に、それだけ興奮して読んだ箇所がいくつかあり、その中でも気に入っているのがこの言葉だ。

 「人間は感動の方向に向かってのびていく」
今ある自分とは、過去に自分が経験してきたいくつもの感動によって求められてきた自分・・・。 
そうやって自分を見つめなおしてみると、いろんな意味で自分に勇気と自信がわいてくる。きっとこれからどんな苦しい思いをしても、「今自分は感動に向かって成長し生きてるんだ」という思いが私を助け励ましていってくれるだろう。

 私も、今これを読んでいる人も、すべての人がその人自身のなんらかの感動へ向かって歩み続けるその先に、人生の中のいろんな問いかけが少しずつ見えていくのだろう。
そのころには「自立」した自分になっているのかもしれない・・・。


 
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